- 旅する空と天空 -


 そこは小さなアレクラスト。
 広い部屋の中を、四方の壁からぐるりと囲むのは、瓶に詰められた土や砂利。
 この部屋の主が自らの足でかき集めた、大地のかけら達。
 西から東、北から南へ。
 その世界で今、一つの生命が長き生涯を終えようとしている。
 名をサナンガン。
 この部屋に大陸を運んで来た男の名はサナンガン=ペトといった。



 …すべてはマナより。光よ、闇を払え…
 光が生まれた。
 それまで彼らを包んでいた闇が一瞬で反転する。古代語魔法の一つ、“明かり”の効果である。
 サナンガンは魔法の発動を助ける銀の腕輪を撫でながら、マシになったろう、と隣に話しかけた。
「まぁ、ああ、そーだな。そうだろうよ」
 嘆息混じりに言葉を返し、男はぶっきらぼうに壁をだん、と叩いた。びくともしない。
「へへへ、そう焦るなよ。じき何とかなるさ、それまでの辛抱だ」
 サナンガンは言って、傍に転がっていた背負い袋をごそごそ漁る。
 燻製の肉が六食分。小さな鍋。たいまつ一本。火口箱。小型ハンマー。
 今回の行程で手に入れた、土や砂利が入った小袋が四つ。
 羊皮紙一四枚。羽根ペンとインク。
 服には、肩から巻いているロープが十メートル分。
 ポケットに宝石三つ。銀貨が二三枚、金貨が八枚。それと
「お、ビスケットが二枚あった。そらよ、キョウダイ」
 投げて寄越された一枚を受け取り、よく噛みながら、男は「誰が兄弟だ、クソが」と腐る。
 とりあえず、男にも状況を毒づく程度の元気は残っていて、ビスケット一枚でさえ貴重なことを認識している事がわかり、サナンガンは内心ほっとした。
 近接戦闘技術を持つであろうこの男に取り乱されると、さすがに彼一人だけでは対応できない。
 そっと回りを見渡す。
 土と根。
 それだけだ。いや厳密には、“直前”まで握っていた矢が、先の方だけ折れて残っている。
 あとは、長い付き合いになる帽子。
 …やれやれ。さぁ、どーすっか。
 人生何十度目かはもう数え切れないが、絶命が十二分に有り得る苦境下に、サナンガンは口だけで苦笑する。

 サナンガン=ペトはアレクラスト大陸西部の都市国家の一つベルダイン近郊に、農家の四男として生まれた。
 当時のベルダインは十数年前の大震災の傷跡が多く残っており、そこでの暮らしはいまだ困難を窮めていた。
 それゆえに毎日、作物をなかなか認めない土地と戦う家族の中で、しかしサナンガンだけは目を向ける先はいつも海の果て、空の果てだった。
 世界を夢見ていた。
 市に作物を売りに出す時は必ず同行し、少ない自由時間で、そこに滞在する商人や旅人から世界のことを飽きることなく訊き、考え、また訊いた。
 十五歳になると家族を一昼夜かけて説得し、旅に出る。
 そして様々な困難や奇跡、偶然、出会いを経て二九歳の今現在、この状態にある。
 やっと立ち上がれる程度の高さのドーム状の空洞に、盗賊と二人きりというわけだ。
 (…旅の途中で見つけた洞窟に入ると、そこは盗賊の巣。何がどう崩れたのかさっぱりだが、盗賊達との戦闘の突然、洞全体が崩壊を始め、自分は足に軽傷を負った隣の盗賊と二人きりで閉じ込められる羽目に、と。人生大変だなー)
 足掛け十年の旅人は、こっそりと肩をすくめた。
 もたれかかった壁に浮く、太く途方もなく長い根が、その些細な動作にさえ不快感をもたらす。
 彼らの回りに張り巡るこの根は、洞窟を囲んでいた森の情けだろうか。
 もっとも、その情けがいつ崩れるかは、膨大な経験と豊富な知識を持つ彼とて知れたものではない。
 ただ、幸運にも同行していた仲間は脱出できている、あとは彼らが何とかしてくれるのを信じて待つ。
 それだけだ。

「小便を残しておけ」
 男はレアンと名乗った。その後の第一声がこの言葉。
 互いに食料、所持品を確認してから簡単な自己紹介…「サナンガン。古代語魔法が使える旅人。かっこういいだろ?」…を終えてのことだ。
 二人とも同程度に保存食は持っていたが、水は崩落のどさくさでほとんど台無しになっていた。
「うげー…そのまま飲むかい?」
「まだ食料はある。尿は飲料水にさせる。おれは精霊が扱える」
 確かに、精霊魔法には水から不純物を取り除く魔法がある。
「しかし、自然の水が流れてねーんじゃ無理な」
「ある程度、慣れると支配できてな。おれは水の力をどこでも得られる」
 言葉を遮って、レアンは言う。持ち上げて見せる、やせた水袋に精霊がいるようだ。
 なるほど。この男も、危機的状況下で長く生存する術が無い訳でもないらしい。
 先ほどのビスケット効果か、幾分、冷静になってきている。
 こちらにも余裕が出てきて、サナンガンは笑った。
「? アンタに使うとは言ってない。おれだけ飲む」
「げげ、ンだとゥ!?」
「嘘だ」
 奇妙で極限な会話に、二人して大いに笑った。

 閉じ込められてから三日を経た。
 正確に時間を知ることが出来るのは、サナンガンの“明かり”がきっちり半日分持続するためだ。
 保存食は当初の半分を切っていた。
 自力の打開策として、折れた矢を使って少しずつでも上へ掘り進めるという案も出たが、空洞を保つ重圧の均衡が崩れるという予想に対しての完璧な否定材料が無く、結局はサナンガンの仲間を頼る方針となった。
 レアン側の盗賊達は、そういう救援を期待できる関係ではないという。
 サナンガンは精霊魔法に、土に大きな穴を空けるものがあるのを思い出して提案したが、生憎とレアンはそこまでの実力者ではなかった。
 それでも、ここでの生命維持はレアンが数日を保証し、助かる見込みはサナンガンの生存が条件になる。
 二人にとっても望ましい、おおむね五分の取り引きが成立していた。
 ここで下手に対立すると共倒れになる事を知っているからである。

 彼らは退屈を紛らわす為に、信頼関係を仮初めであっても築く為に多くの事を語り合った。
 家族のこと、友人のこと、裏切り、仲間、持ち物のいわく。
「気になっていたんだが」
 話題にひと段落ついたところで、レアンが切り出した。
「何が?」
「その帽子、おかしくないか?」
 と、サナンガンの頭を飾る帽子を指す。
「どの辺が? まー、変な形してるけどよ」
 緑の布の浅い円筒形に、額の方向に丸い石で留めた赤い布。
 その右から、左後ろへ斜めに横断するベルトサイズの革。
 これが似合う人間など限られてくるのは間違いない。
「お前の話じゃそいつは、古くからある部族に伝わっていた帽子、だったよな」
「あー。その通り。いらねーっつうんだけど、押しつけるんだもんなーあいつら…」
「何で汚れていない? 年季が相当入っているはずだ。形を保っている事自体おかしい」
「へへ、気付いたか。ま、俺も実はよくわかってねぇ。多分、無茶苦茶に強い保存魔法がかけられてるんだろうよ。ただ、何の為にそんなことしたのかは、さっぱり」
「意味不明だな」
「しかぁし、ヒントはある」
 サナンガンは、へへ、と笑って帽子を裏返し、レアンに見せた。
 赤い色で、何やら裏面に短く記されている。
 これもはっきりと判別できるということは、この帽子に魔法がかけられる以前に書き込まれたという事だ。
「下位古代語って文字でな。“天空へ贈る”って読むんだ」
「何かの合い言葉か?」
「さぁ。部族のご先祖サンは上位古代語って魔法語で唱えたりしてみたんだが全然反応なかったらしい」
「空中で唱えるってぇのはどうだ?」
「関係無し。俺は“飛行”つう魔法が使えて、空を飛べるんだが、何にも起きない。これまでの旅の中で大陸一高いんじゃねえかってトコも行ったが、そこでも反応なし」
「なるほど。そいつはさっぱりだ」
「全く。もらった時にゃーいつか解けるだろって結構期待してたんだがよ。まぁ世界が見たいだけの俺もさほど興味はねーや。旅が終わってからのんびり考えるさ」
 肩を竦める。ふと会話に間が出来る。避けてきた沈黙が舞い下りる。
 二人とも知っていた。昨日から空気が薄くなってきている。持って、あと二日といったところだろうか。
 食料はあっても空気が無ければ死はやって来る。
 じわじわと、残り時間を死神に宣告される感覚があった。

 更に一日経つ。
 いよいよ迂闊な呼吸は明日への大きく命を縮めかねない。
 しかし、それでも二人は語り合った。
 いざとなったら、いよいよ上へ掘る事になる。
 しかし助けが来ない限り、恐らく、窒息するか生き埋めのまま死ぬかの違いだろう。
 彼らが出会って、やりあった洞窟はそれほどまでに深い場所にあった。
「こっから出たら、俺は親父になる」
 未来の話をするのは精神的にかなり参ってきている事だと自覚しながらも、サナンガンは宣言した。
 明るく話せるネタの選出もそろそろ厳しいのもある。
「ほぉ。そいつはめでたいな。まぁ、簡単だがおめでとうを言っておく」
「あんがと。でよ、ガキの名前が今、悩んでるんだわ。男はポンドかエスパール。女はジャカかバーシア」
「他人の子に意見はどうかと思うが、エスパールは嫌だな。女みてーな、なよなよした感じだ」
「あーそーかも。へへ、使い走りとかにされたりしてな」
「おいエスッパぁ酒たらねーぞぉ、とかよ」
「ひひひ、んじゃあやめ。何かいーのはねーかな…」
「おれはそーいうセンスは無い。意見は出さないぜ?」
「あー…スペンシルとか、かっこいーよな。どうよ?」
「ふ、ふ。かっこいー、か………」
「ベベローン二世。ああ、駄目だ、二世までセットにしねーと締まらん」
「……」
「パッツァとか。短くてすっきりしたのも良いな。男でも女でもいーかも知んね」
「………」
「…レアン、そろそろまずいか?」
 表情を厳しくして、そっとサナンガンは訊ねた。
 最後の返事からうつむいていたレアンはそのままの姿勢で呟いた。
「…そ、そうじゃねぇ」
「何か、異常があったら言ってくれ。幸い、そういう知識に困ってねえ」
「…おれは、おれはよ。昨日から、“考えついてから”ずっと悩んでいたんだ」
「助かる。俺達は助かる。ここを 無事に出て、おひサンまぶしーたまんねェとか言ってよ、そん」
「そーじゃねぇッ!」
 叫びが、二人だけのドームに響く。
 ぱらぱらと土が天井から降ったが、空洞を崩す力には至らない。
 声には涙が混じっていた。
「そうじゃねぇ。おれは、この精霊の力だけが武器の男だ。テメーが心のどっかで警戒せざるをえない、盗賊の技術なんてのはほとんど頼りないもんさ。おれはただの小物だ」
 立場を変え、今度はサナンガンが黙って訊く。吐き出させておく方が良いと判断した。
 なかなか支離滅裂な言葉を並べているが、錯乱とも様子が違うようだった。
 サナンガンが長い旅の中で、幾百幾千の危機を乗り越えられたのは、この何が起こっても知恵と知識を振り絞って見極めようとする冷静さにあった。
「テメーは言ったな。『俺は“飛行”の魔法が使える』。古代語魔法の便利さは何度か訊いた事がある。さ、散開しねーと、範囲魔法にあっけなくやられるとか、知ってて損は無いからな」
「……」
「いいか、答えろよ。テメーは…アンタは、自分一人だけ助かる方法があるんだろう?」
「なあ、レ」
「答えろッ」
「…ああ。ある」
 やむなく告げると、レアンは、涙で崩れた顔に笑みを作った。
「シェイプ・チェンジっていってな、これを使う奴は自分を…まぁ、ちょい小さめの動物から熊くらいの大きな動物にさえ、変身できる」
 土の中で生活する生き物は大なり小なり存在する。一般的なのはモグラだろうか。
 その程度の大きさに術者を変化させる古代語魔法もまた存在する。
 そう、サナンガンは単独での脱出手段をもっていた。
「どうして、アンタがよ、自分だけ逃げなかったのか。こんなピンチに付き合ってくれんのか…それを昨日、ずっと考えてたよ」
「……」
「知ってたぜ、サナンガン? アンタ、足もかなり早い方だろう。あの崩落の時でさえ、逃げようと思えば逃げられたはずだ」
「……」
「つ、つまり、アンタは、おれを助ける為だけにこんなところにまで付き合ってくれてんだろう?最初でも今でも、外に出れば、多分もう一度おれを、おれが生きている内に探すのは困難だ。アンタの仲間がおれを救出する理由が必要だから、アンタはここにいてくれる。そうなんだろうッ?」
 子供のように、ぽろぽろと涙をこぼしながら、レアンは本当に生まれて初めて本心から深い深い感謝を述べた。
「……」
「しかもだッ。古代語魔法ってのは直立出来る場所があって初めて使える力なんだぜ?あんただって! たまたま、ホント、奇跡的にこんな空洞が出来たから助かる方法があるんだ! へ、へへへっなるほど、自己紹介の通りだ。かっこいーもんだ…っ!」
「すまない。悪かった、隠してて。けどよ、うかつに喋ると、せっかくの五分の状況が崩れちまうだろ? わかってくれ。俺は二人して助かりたいだけだ」
「わかってるッ。わかってるッ。あぅ、う、うぁ、ひゃりがとう、ぅ、ありがとよ、あ」
 ぜいぜいと、レアンは興奮に身を震わせながら、しかし…その体が横に崩れる。
「! ぉぃおいっ、くじけてんじゃねぇっ! おい、レアンッ!」

 眩しい陽光に、サナンガンは、ん〜っと、伸びをした。
 自分があんな目に遭っても世界は相変わらずだ。平穏と戦乱と憎しみと愛で満ちている。
「ふゥ…」
 人心地つくと、彼は出てきた時と同じように、浮かない表情に戻る。
「サナン。いい加減、忘れろ」
 声は、恋人のもの。はっとするような美しさは無いが、包み込む母性のようなものを持った娘だ。
 まだそれほど目立ってはいないが、その体には名の決まっていない彼と彼女の子供が眠っている。
「まぁ…忘れたくはあるんだが、どうもなぁ…」
 恋人を始めとする四人の旅仲間達は、サナンガンが閉じ込められている間、まず 一日中歩いて近くの街に入った。
 古代語魔法“探知”と同効果の魔法道具、そして精霊魔法“地穴”の使い手を探した。
 無謀のようだったが、仲間の一人が数回しか使えない“地穴”だけでは、どうにもならない。
 勇気ある決断だった。
 盗賊ギルド、酒場、学院…手分けして、集められるだけ情報を集め、見事、“探知”を、文字を読み上げるだけで発動する巻物を。そして“地穴”の使い手二人を見つけた。
 この無茶を一日で押し通すのに要した金額はかなりの値を弾き出したが、仲間達は全く気にもせず、大急ぎで戻り…
「助かったんだ、良かったろう?」
「ああ、レアンも無事のようだし、な」
 振り返ると、仲間の神官に手当てを受けている。みるみる内に、レアンの足の軽傷がふさがる。
「しっかし、魔法を使ったとはいえ自分のあれ飲むなんてたまらんぜ? あー、キッツ…」
 舌を出し、サナンガン=ペトはおどけて笑った。

 レアンとは何度も感謝されて、別れた。
 彼のその別れ際の言葉は、後々までサナンガンの記憶にとどまることになる。
「アンタは、なんつーかな、空のような人だ。どこまでも高く、神じゃあないが、山のてっぺんにいるような奴らとも違う…へっ、うまく言えねーがよ、とにかくだ。アンタは決して忘れない。そうとも! 助かった時に見たあの空を、どうして忘れられるもんか!」



 地上最高峰のなお上をいき。されど神に届かず。掴もうとすれども手応えなし。
 その概念を、人は“天空”と呼ぶだろう。
 人は神になれない。
 だが、近づく事は出来る。
 万物の根源を操り、神の力を借り、精霊の心を知る。
 人間を軽く凌駕する魔法素養を持つ妖精族でさえ為しえない“天空”の可能性を人は持っている。
 旅の中、とある事情で手に入れた帽子。
 そこに“天空”を記した者と彼の答えが重なるかどうかは彼の代では、永遠に謎だろう。
 しかし、希望を残す術はあった。
 星霜は流れ。
 彼の生涯も終わりが近付く。

 ドアが開いた。
 孫が話を聞き、駆けつけたのだ。
 名をエスパール=ペトという。
 一見ぱっとしない奴で、中身もその通りの青年。愛しき我が孫。
 自らの命が消えゆくのをしみじみと感じながら、十分に老いたサナンガン=ペトは最後の力を振り絞る。
 その声は虫にも劣る掠れたものだったが、自分をずいぶんと慕ってくれたこの孫にはきっと伝わると確信していた。
「天空は、見つかったか?」
 これは孫が冒険者を選んだ時、託した答えだ。
 概念“天空”
 その正体は、見出した途端、決して手に出来なくなるものだった。
 だが、彼は別に惜しい気持ちは無い。世界を夢見て世界を知り、息子はそれを黄金のきらめきだと、敬い愛してくれた。もはや、満ち足りている。
 ただ、最後に一つ。
 実にそれは単純なオヤバカだが、しかしどうしても試しておきたい希望。
「見つかったか?」
 再度、問う。
 心優しい孫は頷きかけて、しかし首を振る。祖父が嘘を嫌うのをよく知っているからだ。
「そうだとも、見つかるものか。それでいい。“天空”なんてのは、見つけるものじゃあない」
 部屋を囲むのは、瓶に詰められた土や砂利。
 この部屋の主が自らの足でかき集めた、大地のかけら達。
 …この部屋を小さなアレクラストとするならば。
 ここで育ったこの孫こそは、世界に祝福を受けた子。
 彼の知る中でもっとも希望に近い子供…
 これが遺言になる。
 全霊をかけて、サナンガンはもう一度喉を震わせた。
「いいか、答えろよエスパール。…お前こそはまさしく“天空”。そうだろう?」
 孫が頷いたのか、首を振ったのか、もはや見えない。しかし確信し、サナンガンは告げる。

「じゃあな、天空よ」
 老人は微笑み、やがて





あとがき

 えー、まずはお疲れ様でした。さぞ読みにくかったと思いますが、僕にはこれが限界でして(苦笑)。
 ともあれ、読んで下さってありがとうございました。初めまして、エスパールPLです。
 このお話はエスパールが蛙亭に来た頃から、ちょこちょこ出てきた、彼の祖父のお話です。
 エスパール自身も一応出てますが、この通り台詞が無いので(笑)。
 えー、あとがきをつらつら書くほど長いお話でもありませんし、この辺で。
 読んで下さり、本当にありがとうございました。いろいろミスの指摘等を送って下されば幸いです(笑)。

 最後にオマケとして、サナンガン=ペトがベルダインを発ち、オランで子育てに至るまでのルートを。
 ちなみに彼は新王国暦463年から478年にかけて旅をしていますので、520年頃にはもう消えている国や事情が変わっている国もあります(レムリアとかファンドリアに吸収されて国家じゃありませんし、邪竜クリシュ大暴れは490年ですし)。

 ベルダインから出発。“自由人の街道”を殆ど使わず、西へ進み、未開地にまで辿り着くや、山一つに竜が棲むといわれるワイアット山脈を死ぬような危機に遭い続けながら北へ抜け、凍れる海を抱くプロム湾沿いにプロミジーに。
 そのまま南下し、タラントからはクロスノー山脈を越え、都市国家レムリアを通り、ユセリアス山脈を抜けたところにあるモラーナ王国(後のザイン)に到着。
 エア湖東側からエストン山脈へ抜け、プリシス、ロドーリル、バイカル、ムディールと進み、ミラルゴへ。
 それからは比較的平穏にアノスからオランに。
 お話の崩落事故があったのはこのアノス〜オランの辺りですね。
お名前(無記名可)
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