史書『戦叢録拾遺』より
環状列石攻防戦 − マーシュランドの戦い
・「空中都市」レックスを支えた環状列石を巡る攻防戦のひとつ。
・戦闘が行われた詳細な場所は不明。レックスの東または北東、現在のパダの北東、ミード湖の南と考えられている。
・周辺には沼沢地または湿原があったものと見られ、この戦いの呼称の由来と考えられる。
・時期は古代王国の末期、レックス墜落の1年〜数ヶ月程度前と見られる。
・直接的にレックスを支えた環状列石(内環列石群)ではなく、その外側から内環列石群に魔力を送っていた外環列石群のひとつを巡って争われた。
・この戦いの当時、すでに環状列石群を警備する古代王国側の兵士はその絶対数が不足しており、警戒のための魔法結界や魔法的な罠、強力な魔法の道具(兵器)などでこれを補っていた。
・当初、散発的な侵入を繰り返していた東方辺境の蛮族が、この戦いの時期に至って統制の取れた攻撃を行っている。
・戦闘は蛮族の攻撃に対する古代王国側の防御および反撃という形で行われた。蛮族の拠点が判然とせず(そもそも明確な拠点が存在しなかったという説もある)、兵力の不足もあり、反攻は行われなかった。
・夜間に多方面から一斉に侵入した蛮族軍が古代王国側の防衛線を突破し、内環列石群に魔力を転送していた魔法装置を破壊した。
・古代王国側は『沼が干上がり荒地と化すほどの』魔法の火を放ってこれに応戦したが、最終的には全滅。
・蛮族軍は攻防戦で甚大な被害を受けた。破壊した魔法装置の暴走によってさらに被害が拡大し、攻撃に参加した兵士の過半が死傷した。
・前述の「魔法の火」は、魔法装置の暴走の際のものとする見解もある。
・後代の伝承として詩が残されている。誇張が多く含まれると見られ、信憑性は疑わしい。
かくて戦いは已み 沼に森に剣戟の音は絶え
喊声は消え 詠唱の声はなく
戦士の武勲はいずこなりや
賢者の叡智はいずこなりや
見ゆるはただ物言わず横たわる骸 剣と杖と石の欠片
碑はなく 語り伝える者は絶え
戦士の武勲はいずこなりや
賢者の叡智はいずこなりや
知るはただ沼と森 光り群れ飛ぶ蛍のみ
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